モスキート
虫が飛んでいる
羽音が不意にたずねた
ヨハンセンは「交響曲の5番だ」と、言った
無智が、おもむろにテーブルを支配した
珈琲だけが真面目だった
それでも何食わぬ顔で生きていけるのだ…
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ふんどし
私はいま、ふわんふわんとゆれる風船の上にいる。
到底取り戻せないほど涙にぬれた赤い空と
途方もなく無味乾燥なコンクリートスラブの街並みと
この世のあらゆる真っ当をさえぎるために建てられたおんぼろテントの下
町のハヅレの...
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空に思う
半信半疑で毎日を生きている。半分がほんとうで、半分が嘘の世の中だ。一方で現実に起こった事は、すべてほんとうのことであると信じてやまない人々がいるが、そんなのは嘘だと思っている…
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