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思詩シの誌

思うこと、詩とシンボル、雑然とした随想、短いシネマのような童話など、
ちょっと不思議な言葉の博物誌としてここに記しています。

空中庭園にて
遠い雲は食べかけのにしん
博物的にならぶ透明な品種の
すべての剥製を集めてみたい...
 
去就
肉眼の淀み晴れぬまま
茫洋たる山向こうにそびえるキログラム原器
基準のキの字が放埒に雲遊び
揺蕩う気運の高まりか
それだから世界を揺るがせにする...
あの落下傘
洋燈の球体にみぞれは濁る
天からの使者にとって
それは未踏の恥じらいだ
斥候は我らの在り処に寝そべった…
記録
落ち度のないわがまま受動体
骨身にしみるプロムナード
足もと散らばる手もとの贋作
戦慄の東京タワー日雇いバイト
故郷の父さん偏屈ライフ…
ニュース
聞こえる
 
蒸気と汽笛が聞こえる
 
聞こえる
緊迫がへそから喉によじのぼるのがきこえる…
先駆者
キャンバスはどこだ
はじめからあったもの
道が汚れて途切れたもの
絶えざる探索
よくあるはなし…
気がついたら死んでいた
気がついたら死んでいた
先刻まで夢見心地のバクテリアであったのに
気がついたら死んでいた
先日まで黒ずんだ腐葉土であったのに...
 
胡座と菩薩
好きにやってもようござんす
頭から尻尾まで
ほんとうの骨と
ほんとうの血液と
星がめぐれば金平糖
口から八百出るものと
ありきたりのコミュニズムは同質だ
サイレン
発条仕掛けのライオンが吠える
ビルの屋上にかすかな草を生やし
市の威信をかけてこしらえた...