意識の熱帯

ながく続いた雨は上がりました
我が意識に誰がでるのか紛糾するコンクラーベ
もくもくと煙上がれば
私よすすめ
おどけた顔して見栄っ張りの舞踊
うだつ上がらず空を見る
脳天から眺める雲海は
すべてを受容するごみ捨て場に似ていた
灯油尽きるまでもがくこと
もがけば尽きる不埒な底意地
空焚きエンジン阿鼻叫喚の事態
燃せども燃せども鳴らない音色
てんけてんけててんてんけ
書き殴るアホウに読み倒すアホウ
セピアの味わい
取りもどすカラー
偉大な星辰はスクラップの山頂に
その時あらゆる企てがよろめいた
確信が間抜けな格好でずっこけた
定石もなし
体系もなし
さらばラジオにテレビジョン
かすかに揺らめく琥珀の香り
魚が何だ
鳥が何だ
動かずにすむ樹だったら
豊かな曲線とわずかな直線と
平熱で呼吸するトーテムとを幹のなかにたくわえて
枝葉をのばして陰おとし
過熱した地面を愛おしむ
そのようなものになって暮らすのだ
ひねもす書物を読みながら
- Tags: 詩
0 コメント