危篤
詠むも詠まぬも危ういリレー
さらば彼の山お焚き上げ
裸足で離脱
選択的辞世の句
観音さまがどどおと吹くぞ
呼子ふたたびどどおと吹くぞ
折にふれて稀代の正直者が
嬉し恥ずかし里帰り
本家の床下ごとごと地鳴り
タムボリンの肢体がぐにゃりと波打つ
たしかに旋律
ドタ靴履いた猫とみた
いとおもしろき
世にも珍妙な五角形の函は
朽ちかけブリキの棺桶だ
あとは愉快だの散逸だの
由々しきばけものマーチが鳴るよ
天はやっとのことで
日曜日を迎える
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