今宵の怪人はおしゃべりが過ぎるひひひと漏れだした秘密野に接触する星界に駆け出しの俳句が染みこむ 人っ子ひとりいない閑静あの日から虫たちの領域そうして言語は無用となりました 絶海のわたくし遠くの山向こうでかみなり荒むも傾くもない肩で風切る時知らず とどのつまり笑う