声
青インクの声はまだまだ遠く
もうちょっとで作法するセキセイインコ
韻が因果で来るならば
黄色のえんぴつ芯が泣く
大切なのは伝達でなくて
ハハハと笑って山海挽歌
先達にとっての苦言が星になる
これより無声
あー
さて
機関車が人間の声をまねて
いいんじゃないか
いいんじゃないか
蒸気ぽーーーー
君が君で君ならば
再三の勧告にそっぽ向く理解者
とりあえずの人生が港から出るぞ
冷えたセルシウスの沖合で
琥珀の精油を釣り上げる
記憶になれなかった魚型の声
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