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芝居

芝居

これは愉快だ腹を打て
眼鏡では見えない拍子はひねもす硝子の寺院
これは想像の産物にあらず

昨日と明日ってほんとうはないの
今というまこと
これは何だか前衛的なにおいがするぞ
たくましく
ゆるぎなく
何もかもがそれらしく構成された紛いもの

誘発された蟲たちには
アセチレン燈の周遊券を
日直のサピエンスには
白墨の花冠をささげよう
よいではないか愚鈍でも
何の具のないうどんでも

ひろく一般に知られる虚脱症状
都合よく舞台からお暇したくなるが
たまたまバスが通りかかることもあるもので

鳥人間が敢えなく池に落っこちる
堕天使にひそかに憧れていた官僚部類の麒麟児だ
水のなか善なる民衆とお戯れ
一体何がそうさせる
世俗のにおいのするところへ

向かってあいさつ三文芝居
酔えば私が顔を出す
よく来たナア
よくきたナア
よくよくされれば気が早る
一曲詠んで聞かせやしょう
ばららんばらんと琵琶法師

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