落ち度のないわがまま受動体 骨身にしみるプロムナード 足もと散らばる手もとの贋作 戦慄の東京タワー日雇いバイト 故郷の父さん偏屈ライフ たまには手紙くらいよこしたらどうだ 我が音信は老ブナの年輪にかくれんぼ 見つからない 聞こえない 言葉を文字を 奇天烈時空に焼き付けろ 開きっぱなしのドアが 成熟された品格でもって 至極まっとうにかちゃりと閉まる