キュービック宮

新参者がやってきた
またもやこの立方体に格納される
見て見ぬふりの無法さと甲斐性なし系譜のミニマリズム
過ぎたるは殺風景
鼻持ちならない枕頭ビスで構造を成す鉄板が結ばれる
事の連続性なら乱世を知らぬ整然かるた
詠み人知らずが天井に座してほほえむ
清らかな平面に抱かれる世人よご覧なさい
元始、いのちは実に混沌であった
電信柱のさざなみと
物理現象へのあこがれと
リズム グルーヴ メロディ 高く
静かに親しく組織され歌っている
正に不義あり不正に美あり
世界は不陸と曲線のオルケスタ
常にりんごはけたたましく動いている
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