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某
なにがしかが電気を伝って語りかける
切り株の内奥から
靴底の寺院から
ドビュッシー月の粒子から

ひとりでいる
つもりでいる
土埃ににわか雨
ホッチキスの接吻
亜熱帯の原生林を経て私という生きものが歩きだす

とんだ災難
完成度の放棄
ふすまの向こうで独り言ちる
 
それは太陽のせいだ
まぶしいなあ
海岸の日照りは無礼講
未生の成句を憚らず食べる
 
すでに受け取っている気がかりの原因
何から何まで気のせいですね
 
熟考さえぎるトンボのめがね
短絡的なえんぴつが
今日も鉛の墓場に落っこちる

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