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御洒落学

御洒落学
伸ばしっぱなしの髪が
洞穴の出口に垂れ下がってくる
精神の蔦と呼ばれる
床屋の資金源である

じゃまだじゃまだと皆が言う
鉛いろの生真面目が深々とお辞儀する
咳払いするフォークソングと浪花節
儲けさせてやったろうあの時分
レレレのほうきで闇払い
愚直をさえぎるものは如何ともしがたい

引っ込み思案と出っ歯は親類にあたります
家系図は焼却の帰路につく
まるで魔法ねと君が言う
あんぐりの口元が実に可憐だ
顰蹙の爆買いに見とれてる場合じゃあない

似合っているね
世論を差し置いても
ハイカラは極めて難解であり
論理を衣紋掛けにぶらさげたまま
デパートメントに出掛ける始末

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