二十二世紀の怪物
極めて終末的なプロローグ
しっかりと濃いめの鉛筆を削り
さあこのきちんと均整のとれた世界に来るといい
(いよいよです)
おうい肘掛け椅子で消しゴム擦れよ
気持ちがいいぞう
パオンとぜんぶいなくなる
もういい書くな書くな
そんなけだものに理念はないんだ
(しばらく見つめます)
鹿のような瞳でブリキの帳簿をむしゃむしゃやってる
目と目が合えば歯並びがわるくなる
耳の奥で金属がきしむ
そうなったとき僕の意識は強くなる
放った林檎をくるくるむいて出たものは
高く襟を立てた外套のなかで
勿体ぶった笑顔を浮かべる執達吏
サタン調の賛美歌
及び実際的な貧乏ゆすり
嗚呼、呼ぶよカルチェラタン
途端にガタン
(階層が変わります)
茫漠たる近未来都市なんて言いますが
ほんとうは
茅葺き屋根の掘っ立て小屋
(美しいんですこれが)
どうなるどうなったどうなるどうなった
煙と区別と溜息と
いつもの首都が使い古しの悪癖を晒します
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