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空中庭園にて

空中庭園にて
遠い雲は食べかけのにしん
博物的にならぶ透明な品種の
すべての剥製を集めてみたい
 
おどる水蒸気は拡散し
太陽の風でかたまった
変なたくらみが真綿を湿らせ
限界集落の茅葺きを潤す
かたつむりにとって
アマガエルにとって
何とも不遜な気象学
 
人的な粗忽さをしずめて
野に咲く里山を愛ずるには
どのみち困難を極めます

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