「じかんのパズル」

　ポルカボンでつくられたこのパズルのかたちは、せかいが満ちていくすがたをしめしています。もしもせかいが満ちたなら、このパズルは空洞のないきれいなサイコロになるでしょう。そのためにはながい時間がかかるということはいうまでもありませんが、時間をかさねるほど満ちていくわけでもありません。ときには空洞がおおきくひろがってしまいます。 

　なにかを成熟させていくことや、人類の夢をかなえるということは、せいめいの進歩をたしかなものにするわけではないのです。このパズルは、せかいが満ちるとはどういうことか、ということをもんだいとしています。そのこたえをみつけたとき、せかいはいったいどうなっているのだろう。